2010-08-31 : 00:55 : ueta-fukuda

アッセルマン(Alphonse Hasselmans, 1845-1912年)はベルギー出身のフランスのハープ奏者・作曲家。ハープ独奏曲を数十曲手懸けましたが、なかでも演奏会用練習曲「泉 La Source 」作品44が有名。パリ音楽院ハープ科教授を1884年から没年まで務め、20世紀の数々の重要なハープ奏者を育成。リリー・ラスキーヌも門人の一人。尚、娘マルグリット(Marguerite Hasselmans、1876–1947年)はコンサート・ピアニストになり、長年フォーレ(Gabriel Fauré、1845‐1924年)の愛人。
院長コメント: 露系フランスの女流ハープ奏者として知られたラスキーヌ(Lily Laskine, 1893-1988年)が8月31日パリに誕生。1904年にパリ音楽院入学、アッセルマンの直弟子で16歳でパリ・オペラ座管にハープ奏者として入団。1950年、ハープ奏者として仏ERATOと契約。友人J.P.ランパルと共にパイヤール室内管と共演したモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」の録音は、今日においてもこの曲の最高位の名盤として知られます(仏ERATO、1963年録音)。
2010-08-30 : 00:23 : ueta-fukuda
# 豊かな死

2010年7月15日、シンガポール共同通信---世界で最も「豊かな死」を迎えられるのは英国。英調査会社が、終末医療の現状などを基準にした40カ国・地域の「死の質ランキング」を発表。日本は高額な医療費と医療に従事する人員の不足がたたり、23位と低い評価。調査したのは、ロンドンが拠点のエコノミスト・インテリジェンス・ユニット。終末医療や苦痛を和らげる緩和医療について各国の医療関係者に聞き取りを行い、普及状況や質、医療費など複数の観点から評価。トップは英国で、ホスピス普及率の高さに加え、専門家養成の環境が整備されていることなどが評価。2位以下は豪、ニュージーランド。高齢化が著しい日本について、調査に当たったNT氏は、医療システムは高度だが、在宅医療など患者や家族に寄り添うケアが困難と分析。施設の整備度が評価される一方、医療保険の不備が問題視された米国は9位。中国37位、ブラジル38位など新興国は軒並み評価が低迷し、人口増大に医療普及が追いつかないと指摘されたインドは最下位。
院長コメント: 豊かな死の判定としての「死の質」という概念ですが、「豊かな人生」の裏返しとしての「豊かな死」でなければ全く意味なし。写真はムンク画。
2010-08-29 : 00:05 : ueta-fukuda

43歳という若さで夭逝したハンガリー生まれの名指揮者ケルテス(Istvan Kertesz, 1929-73年)が8月28日誕生。モーツァルト指揮者として高い評価があったケルテス、その功績の大部分は英デッカに録音されていますが、活動の初期には英EMI、独オイロディスクにも少数ながら録音が遺されています。
院長コメント: 数年前、ケルテスがオイロディスクに遺したCDがリリース。モーツァルトの協奏交響曲K.364は、ケルテスが1973年首席指揮者就任が予定されていたバンベルク響との録音。独奏陣はシェリングの薫陶を受けたドイツの名女流ヴァイオリニスト/スザンネ・ラウテンバッハー(Susanne Lautenbacher, 1932年ー)とヴィオラの名手コッホ(Ulrich Koch, 1921‐96年)、この曲の素晴らしさを再認識させられる隠れた名盤(独Eurodisc、1960年代前半ステレオ録音)。
2010-08-28 : 00:42 : ueta-fukuda

モーツァルト指揮者として令名を馳せた名指揮者カール・ベーム(Karl Böhm, 1894-1981年)が8月28日墺グラーツに誕生。独墺系音楽の伝統的表現に関しては、その芸術の形こそ違え、フルトヴェングラーの衣鉢を継いだ最右翼の指揮者。
院長コメント: ベームがベルリン・フィル(BPO)を指揮して録音したベートーヴェンの交響曲は、今なお渋い光を放ち続ける名盤ぞろい。即ち、交響曲第5番(DG、1953年録音)、交響曲第7番(同、1956年ステレオ録音)、交響曲第3番「英雄」(同、1958年ステレオ録音)。第5番はフルトヴェングラー存命中の録音で、第7番/第3番は巨匠の死後の録音。フルトヴェングラーの残照がまだ濃厚な時代のBPOと60歳代のベーム、そこには気魄に満ちたゲルマン的ベートーヴェンを堪能できます。その他、ベームのベートーヴェンでは、ウィーン響を指揮した交響曲第9「合唱」とリヒター=ハ―ザーを独奏者に迎えた「合唱幻想曲」、バックハウスを独奏者に迎えたピアノ協奏曲第4番があり、何れもベーム畢生の大名演。
2010-08-27 : 00:30 : ueta-fukuda
# 男性更年期障害

男性において、加齢による男性ホルモン値の低下がどのような臨床症状をもたらすかについては議論があるところ。英Manchester大FW氏らは、遅発性性腺機能低下症の定義を明らかにするために、一般中高年男性の男性ホルモン値とさまざまな症状の関係を調査。その結果、男性ホルモン値の低下、早朝勃起不全などの性的症状が存在することが最も基本的定義になることを示唆(NEJM誌電子版2010年6月16日)。研究対象は、英、白、諾、洪など40-79歳の男性3369人(平均年齢59.7歳)。男性ホルモン不足に起因する可能性がある32の症状の有無を質問し統計学に解析。以下に挙げる9つの症状について、症状あり群となし群の測定値の間に有意差ありと結論:①性的な3症状(早朝勃起の減少、性欲減退、勃起不全)、②身体的な3症状(ランニング、重い物を持ち上げる、激しいスポーツに参加するなどの精力的な活動が困難、1km超の歩行が困難、膝や腰を曲げることが困難)、③心理的な3症状(元気がない、落ち込み、疲労感)。
院長コメント: 以前からの私の持論では、男性ホルモン値は一部芸術家に代表されるように大脳官能細胞の活性度と洗練度に依存。無論、先天性のものもあります。写真はフランスの画家ルフェーブル画「朝顔の花をつけたニンフ」。
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