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# 地中海の風
 

イタリアの作曲家ロッシーニ(Gioachino Rossini, 1792-1868年)が2月29日誕生。1816年以降、ロッシーニ旋風はウィーンを席巻。「セビリアの理髪師」を絶賛したベートーヴェンですが、自分の音楽の芸術性を評価することなく、ロッシーニの曲に浮かれるウィーン市民に失望。

院長コメント: 私のB級名盤最近のお勧めが、ロッシーニ12歳時の傑作「弦楽のためのソナタ」全6曲。爽やかな地中海の風が吹き抜けるようなその心地よさは格別。CD2枚組ならイタリア合奏団(I Solisti Italinani)による演奏(DENON, 1987年録音)、CD1枚を望む方には、奇しくも同じ年にデジタル録音されたシモーネ指揮イ・ソリスティ・ヴェネティ(Claudio Scimone & I Solisti Veneti)の演奏を(仏ERATO, 1987年録音)。何れも佳演。
# 私の名曲(16): 小さな交響曲
 

1814年2月27日、ベートーヴェンの交響曲第8番が第7交響曲と共に初演。ベートーヴェン自身は、第7交響曲を「大きな交響曲」と呼び、第8番を「小さな交響曲」と呼んでいます。両者ともにリズム的特性を与え、対照的ながら双生児的作品。

院長コメント: 性格的に極めて陽気で軽快な作品交響曲第8番。第2楽章がよく知られています。この曲の定番的存在がシュミット=イッセルシュテット(Hans Schmidt-Isserstedt, 1900-73年)指揮ウィーン・フィルによる佳演(英デッカ、1968年録音)。音楽は愉悦感に溢れ、ウィーン・フィルの木管やホルンのチャーミングな音色美が秀逸。もう一枚、クリュイタンス(Andre Cluytens, 1905-67年)指揮ベルリン・フィルによる演奏も往時のベルリン・フィルの底力と均整美を感じさせる仕上がり(英EMI, 1957-60年録音)。
# 私の名盤(15): スイトナー追悼
  

オーストリアの名指揮者スイトナー(Otmar Suitner, 1922-2010年)が、先月の1月8日ベルリンで逝去、享年87。独系の父親と伊系の母親の間に、墺インスブルックに誕生。1960年、東独に移住し、ドレスデン国立歌劇場の音楽監督に就任。同歌劇場のオケであるシュターツカペレ・ドレスデンとの蜜月時代は大きな遺産を残しました。1964年、ベルリン国立歌劇場の音楽監督に就任。この年からバイロイト音楽祭へも出演。N響への客演指揮で1971年初来日。

院長コメント: スイトナーは青春の日の思い出です。1978年、モーツァルトの後期3大交響曲の演奏会がスイトナーとの最初の出会い。1983年、ワーグナーの歌劇「タンホイザー」東京公演、続いて1987年楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」東京公演は楽しめました。オケは何れもベルリン国立歌劇場管。CDでのお気に入りはシュターツカペレ・ドレスデンを指揮したモーツァルトの交響曲集、ウィンナ・ワルツ集、それからズッペ序曲集など。敢えて1枚といわれれば、モーツァルト最晩年の交響曲第41番「ジュピター」と若き日の秀作交響曲第29番を収録したディスク。シュターツカペレ・ドレスデンの美質が全開した名演(独Schallplatten、1973年/1965年録音)。

# ブージヴァルの踊り(Dance at Bougival)


仏印象派画家を代表する一人ルノワール(Pierre-Auguste Renoir, 1841-1919年)が2月25日誕生。現在、六本木の国立新美術館で「ルノワール 伝統と革新」と銘打って展覧会が開催されています(1月20日ー4月5日)。今回、ボストン美術館やワシントン・ナショナル・ギャラリー、オルセー美術館をはじめ、国内外の主要コレクションから集めた約80点の作品、更に国内有数の印象派コレクションで知られるポーラ美術館所蔵の作品も展示。

院長コメント: ボストン美術館蔵「ブージヴァルの踊り」は、以前東京で鑑賞したことがあり大変気に入っている作品。機会があれば是非もう一度と考えています。

# 私の名盤(14): 戴冠式
 

モーツァルト(1756-91年)のピアノ協奏曲第26番「戴冠式」K.537が1788年2月24日完成。

院長コメント: 戴冠式の名盤としては、カサドゥシュのピアノ、セル指揮クリーヴランド管をはじめ評価が高い演奏がありますが、私にとっての戴冠式はヘブラー盤。ウィーン生まれの女流ピアニスト/ヘブラー(Ingrid Haebler, 1929年ー)の初々しく清楚なピアノもさることながら、伴奏のデイヴィス(Sir Colin Davis, 1927年ー)指揮ロンドン響の明るく新鮮な音色と弾むリズム、旋律の歌わせ方が最大の魅力といえる一枚(蘭フィリップス、1962年録音)。

 

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