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# ハイドン誕生
 

交響曲・弦楽四重奏曲の父と呼ばれたハイドン(Joseph Haydn, 1732-1809年)が3月31日誕生。2009年は没後200年の節目の年ということで、しばしばハイドンの作品をとりあげています。

院長コメント: 英作曲家ディーリアスの作品紹介で知られる英国の大御所ビーチャム卿(Sir Thomas Beecham, 1879‐1961年)のハイドン演奏は、ハイドンに対するビーチャム卿の愛情が伝わってくるような名演揃い。その古典的構成の見事さと優雅な歌、洒落た味わいも十分。存分に楽しめるハイドンの交響曲集に仕上がっています(英EMI,1957-59年録音)。
# ひたぶるに うら悲し


ランボーと共に仏象徴派詩人として知られるヴェルレーヌ(Paul Marie Verlaine、1844-96年)が3月30日誕生。多彩な500篇以上の詩は絶唱とされる作品を含みますが、その人生は破滅的。日本語訳では上田敏や堀口大學による「秋の日の ヴィオロンの---」の名訳で知られます。

院長コメント: 1944年6月6日は連合軍による仏ノルマンディー上陸作戦の日。その前触れとして6月1日、対独レジスタンスに知らせる暗号が、ヴェルレーヌの「秋の歌」の前半分、すなわち「秋の日の ヴィオロンの 溜め息の」をBBC電波に乗せて放送。さらに6月5日には暗号の後半部分「ひたぶるに うら悲し」を放送。これは、放送された日の夜半から48時間以内に上陸作戦開始の暗号で、翌日「史上最大の作戦」を敢行。写真はヴェルレーヌ(左)とランボー。

# 烏のいる麦畑(Wheat Field with Crows)


ただ一種異様な画面が突如として現われ、僕は、とうとうその前にしゃがみ込んでしまった---僕が一枚の絵を鑑賞していたという事は、余り確かではない。むしろ、僕は、或る一つの巨きな眼に見据えられ、動けずにいた様に思われる(小林秀雄「ゴッホの手紙」より)。

院長コメント: 日本でも人気を誇る画家の一人ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh, 1853-90年)が3月30日誕生。小林秀雄は戦後間もない昭和22年、上野で開催された展覧会でゴッホの見事な複製画「烏のいる麦畑」(1890年作品)を見て強い衝撃を受けています。後年、ヨーロッパ歴訪の旅に出た小林はアムステルダムで念願の実物と対面---色は昨日描き上げた様に生々しかった。私の持っている複製は、非常によく出来たものだが、この色の生々しさは写し得ておらず、奇怪な事だが、その為に、絵としては複製の方がよいと、私は見てすぐ感じたのである。それほど、この色の生々しさ、堪え難いものであった(近代絵画・ゴッホ)。
# ゴンドラの唄第73章: 恋愛禁制(Das Liebesverbot )
 

「恋愛禁制(Das Liebesverbot )」はワーグナー(1813‐83年)作曲のオペラ。独マグデブルク(Magdeburg)で指揮者修業時代の1834年に作曲。シェイクスピアの戯曲を基に、ワーグナー自身が台本を書いた喜劇で台詞が入るイタリア的オペラ。総督の恋愛禁止とそれに伴う事件の物語。初演は1936年3月29日、於マグデブルク。

院長コメント: 恋多きワーグナーに誠にふさわしくない歌劇「恋愛禁制」。その序曲は、南国イタリアを彷彿とさせる華やかな打楽器群の序奏で開始されます。サヴァリッシュ指揮フィラデルフィア管による軽快な演奏で楽しんでいますが音質も当然ながら良好(英EMI, 1995年録音)。写真は最初の妻ミンナと愛人マチルデ・ヴェーゼンドンク(Mathilde Wesendonck、1828-1902年) 。

# ベートーヴェン追悼


3月26日はベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827年)追悼の日。同時にベートーヴェン弾きとして高名な大ピアニスト・バックハウス(Wilhelm Backhaus, 1884‐1969年)誕生の日にあたります。

院長コメント: バックハウスのベートーヴェン/ピアノ協奏曲集はLP時代から親しんできました。モノラル録音盤も名演ですが、最も聴いたのはステレオ録音盤(英デッカ、1958-59年録音)。CDは20年近く前に全集を購入、更に10年ほど前にシュミット=イッセルシュテット指揮による交響曲全集・ヴァイオリン協奏曲・ピアノ協奏曲を集大成したボックスを購入(英デッカ、蘭フィリップス)。


 

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