UETA Gynecology Clinic
ホーム 医院のご案内 副院長のメッセージ 外来のご案内 アクセス リンク
ブログ
ブログ 産婦人科

PROFILE
POWERED BY
    POWERED BY
    ぶろぐん
    SKIN BY
    ゲットネット...¥
OTHERS

# ストレスと認知症


社交的でストレスを受けにくい人は認知症になりにくいというスウェーデンからの疫学調査報告(Neurology, 2009; 72: 253-9)。今回の一般人口を対象とした大規模研究では、神経質さや外向性といった性格的要素やライフスタイルが認知症発症リスクに与える影響について検討。対象は認知症未発症の高齢者506例。質問票を用いて、人格的特徴(神経質さ、精神的苦痛を受ける度合い、外向性など)やライフスタイル(定期的な社会的活動への参加頻度やネットワークの頻度など)を調査し平均6年間追跡。その結果、認知症を発症したのは144例。その分析結果から、外向的で穏やかな性格では認知症発症リスクが低いと結論。また、精神的に穏やかである場合には、社会的に孤立したライフスタイルでも発症リスクは低いと付言。論文では、安易に精神的ストレスを受けない人の特性として、「冷静」、「自己満足」、一方の精神的苦痛を受けやすい人は「感情的に不安定」、「ネガティブ」、「神経過敏」が挙げられています。

院長コメント: 100年に一度といわれる世界的経済不況と世情不安。ストレス社会もここに極まれりの観もありますが、あまり熱くならず冷静で自己満足に徹することは、確かに精神衛生に悪くなさそうです。写真はプラトン。

# メトロノーム交響曲


1814年2月27日、ベートーヴェンの交響曲第8番初演。ベートーヴェンの交響曲集の中では評価があまり高くない作品ですが、ベートーヴェン自身はこの作品を大変愛していたそうです。ベートーヴェンの交響曲中、1番や2番と同様に、小規模で古典的構成をとっていますが、内容はロマン的で独創的。特に親しまれている第2楽章は、メトロノームの考案者メルツェル(Johann Mälzel , 1772-1838年) に贈った「親愛なるメルツェル」というカノンの旋律を使って作曲。

院長コメント: 学生時代からシュミット=イッセルシュテット(Hans Schmidt-Isserstedt, 1900‐73年)指揮ウィーン・フィル(VPO)の名演で楽しんできました(英デッカ、1968年録音)。VPOが一人の指揮者とベートーヴェン交響曲全集を完成したのはシュミット=イッセルシュテットが初めて。全体としてこの録音を凌駕するVPOによるベートーヴェン全集は現われていません。その格調の高さ、均整のとれた古典的構築としなやかさは見事。併せて、英デッカの録音技術の優秀さを感じます。
# ボッケリーニのメヌエット
 

同じ時代に活躍したハイドンやモーツァルトに比して現在では隠れた存在ともいえる作曲家ボッケリーニ(Luigi Boccherini、1743-1805年)が2月19日伊ルッカに誕生。存命中はチェロの名手として知られ、自身の演奏のためにチェロ作品や弦楽五重奏曲を数多く作曲。中でも弦楽五重奏曲ホ長調第3楽章は「ボッケリーニのメヌエット」として有名。

院長コメント: ルッカ(Lucca)は後に歌劇「トスカ」や「蝶々夫人」で知られるプッチーニ(Giacomo Puccini, 1858-1924年)の生誕地としても有名。旧市街は16-17世紀にかけて建てられた城壁で囲まれており、美しい街並みを今に残しています。パリ生まれの名手フルニエ(Pierre Fournier, 1906‐86年)独奏によるボッケリーニのチェロ協奏曲が随分前から手元にありますが、オケはバウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭弦楽合奏団(独グラモフォン、1962年録音)。
# ピアノに寄る少女たち


梅原龍三郎をはじめ多くの画家に影響を与えた仏印象派の画家ルノワール (Pierre-Auguste Renoir、1841-1919年)が仏中南部のリモージュに2月25日誕生。今年は没後90年を迎えます。3歳時、一家でパリに移住。1862年には国立美術学校へ入学し、モネ、シスレーらと出会います。1874年、彼等とともに第1回印象派展を開催。裸婦像や少女像などの人物画を得意としました。

院長コメント: ルノワール1892年の作「ピアノに寄る少女たち」(オルセー美術館蔵)---下手な絵である。色が汚くて、筆先が説明ばかりしている。ピアノの音なんぞぜんぜん聞こえてこない---絵筆は説明に走ると汚れる---このピアノを弾く少女の手が、もう何日も風呂に入っていないように見える。よく見ると垢だらけである---(赤瀬川原平「名画読本」、光文社刊)。世間的には名画として登録してある作品を「名画という名のやらせ産物」としてばっさりと斬った痛快読本。

# ゴンドラの唄第70章: 泡立つシャボン


あかせない秘密が 君にあっても 僕に、ふるい むかしがあっても シャボンでながせば さらりとなって、 君も、僕も 新品同やう。 文明開化の 花咲くおもひの シャボンは、いいな。 にほひも、舶来。 「競馬石鹸」で 洗った僕の手と、「金鶴香水」で 匂ふ君の手と、 手と、手をつないで、 花壇を散歩し、 手と手をつないで 噴水を、まはる。 泡立つシャボンの 泡立つ思想で、 君も、僕も こころは、清潔。 しみも、汚れも きれいになって はれがましいほど まつさらになつて。

院長コメント: 日本現代詩の異才、金子光晴(1895‐1975年)の「愛情69」(1968年)からの一編「愛情38」。金子の生涯のテーマの一つである女性、あるいは男女関係への考察は、汲めど尽きない泉のように詩の着想が湧いてきます。愛情69は、まるで美術工芸の細やかな名作揃いの詩集とは清岡卓行氏の評。


 

Copyright (C) 2005  UETA GYNECOLOGY CLINIC All Rights Reserved.