2009-01-31 : 00:25 : ueta-fukuda
# 薄幸の天才誕生
一茎の野の花のような生涯を送ったウィーンの大作曲家シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828年)が1月31日ウィーン郊外に誕生。その性格の天真無我故に、名声を求めず、報酬を求めず、自分の芸術に邁進し、自然の厳しい運命にわびしく散る花のごとく世を去った天才。
院長コメント: 歌曲王シューベルトといえば、季節的に歌曲集「冬の旅」を先ず思い出しますが、本日は久々にウィーン情緒纏綿としたウィーン・コンツェルトハウス四重奏団(1934-67年)のカンパー(Anton Kamper)のヴァイオリンを聴くことにしました---「ソロ・ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのロンド D.438」(ウェストミンスター、1953年録音)。シューベルト19歳時の作品ですが、シューベルトらしい叙情的旋律に溢れた佳品。やはり、シューベルト生誕200周年記念の年に購入しています。
2009-01-30 : 00:15 : ueta-fukuda

歌曲王シューベルト(1797-1828年)の生誕前夜祭にふさわしい曲は何かと考えました。シューベルト19歳時の作品が歌曲「さすらい人」(Der Wanderer)。精神的に苦悩が多かった時期で、この歌曲はシュミット(Georg Philipp Schmidt von Lübeck)の詩に基づいて書かれました---緑の国、花咲く国、よみがえる国を訪ね求めてさすらう一人の旅人。
院長コメント: 歌曲集「美しい水車屋の娘」冒頭の曲も「さすらい」---さすらいは粉ひきの歓び さすらいは 下手な粉ひきに違いない さすらいを思いつかない男は さすらいを---「さすらい」という言葉の響きには、青春の甘い感傷を感じます。歌曲「さすらい人」の主題をもつピアノ作品が幻想曲「さすらい人」。またリストが編曲したものが「ピアノと管弦楽のためのさすらい人幻想曲」。写真はシューベルト生誕200周年という記念すべき年に購入した若き日のブレンデル盤(VOX、1959‐62年録音)。
2009-01-29 : 00:18 : ueta-fukuda
# 月の沙漠

月の沙漠を はるばると 旅のらくだが 行きました 金と銀との くら置いて 二つならんで 行きました
金のくらには 銀のかめ 銀のくらには 金のかめ 二つのかめは それぞれに ひもで結んで ありました
院長コメント: 1923年(大正12年)に発表された童謡「月の沙漠」は、日本の画家/詩人である加藤まさを(1897‐1977年)の作詞、佐々木すぐる(1892‐1966年)の作曲。「沙漠」という題名で、「沙」の字が用いられている理由としては、「沙」には「すなはま」の意味があること。 学生時代、結核を患った加藤が、保養のために訪れた御宿(おんじゅく)海岸の風景から発想し、海岸の砂はみずみずしいことから、「砂漠」ではなく「沙漠」としているとの説があります。写真は、千葉県御宿海岸に建てられた「月の沙漠」の王子と姫の像。
2009-01-28 : 00:26 : ueta-fukuda
# 月の歌人
雲を出でて 我にともなふ 冬の月 風や身にしむ 雪や冷たき
山の端(は)に われも入りなむ 月も入れ 夜な夜なごとに また友とせむ
隈(くま)もなく 澄める心の 輝けば 我が光とや 月思ふらむ
院長コメント: 1968年のノーベル文学賞を受賞した川端康成のストックホルムにおける「美しい日本の私」と題した受賞記念講演では、道元の歌に続き明恵の歌が紹介されました。鎌倉時代前期の華厳宗の僧/明恵上人(みょうえ しょうにん、1173‐1232年)が、1月8日現在の和歌山県有田川町に誕生。1206年、後鳥羽上皇から京都の栂尾(とがのお)を下賜されて高山寺を開山---京都栂尾高山寺 恋に疲れた女が一人 大島紬(つむぎ)につづれの帯が 影を落とした石畳---昔、歌っていた曲が「女一人」。写真は京都栂尾高山寺。
2009-01-27 : 00:12 : ueta-fukuda
2009年1月27日、モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756‐91年)が墺ザルツブルクに誕生して253年目を迎えました。今回もウィーンの名ピアニスト/グルダ(Friedrich Gulda, 1930‐2000年)の忌日にちなみ、彼が弾いたピアノソナタ集で誕生日を祝います。
院長コメント: 2006年「モーツァルト・イヤー」にリリースされたのが、グルダ1980年の未発表プライヴェート音源。話題をさらいました。また、2007年にはグルダ1982年の録音もリリース(何れも独グラモフォン)。元来がプライヴェート用として残しておいた音源ですが、結構楽しめる演奏です。
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