2008-07-31 : 00:35 : ueta-fukuda

ワーグナー指揮者としてわが国でもお馴染みのホルスト・シュタイン(Horst Stein, 1928-2008年)が7月27日スイスの自宅で死去、享年80歳。1952-55年、バイロイト音楽祭でクナッパーツブッシュやカイルベルトの助手、1962年の同音楽祭で「パルジファル」を指揮。1970年、同音楽祭で「ニーベルングの指環」全曲を指揮し、ワーグナー指揮者としての名声を確立。1972年、ハンブルク国立歌劇場音楽総監督。1985年、バンベルク交響楽団首席指揮者。
院長コメント: 1980年、バイロイト歌手二人を招いてのN響ワーグナー・コンサートの名演が思い出されます。また、残された録音では、ウィーン・フィルとの「ワーグナー名演集」(英デッカ、1973年録音---このLPジャケットを飾る雪のノイシュヴァンシュタイン城がお気に入り)。そして、独奏者にグルダを迎え、ウィーン・フィルを指揮したベートーヴェンのピアノ協奏曲全集(同、1970-72年録音)が心に残ります---合掌。
2008-07-30 : 00:16 : ueta-fukuda
# サービス精神

夏の宵にはセレナーデを聴きたくなります。1776年、モーツァルト20歳の時に故郷ザルツブルクで書いたセレナーデ第7番「ハフナー」。ザルツブルクの富豪ハフナー家のために作曲されたもので、ハフナー家婚礼の前日に婚礼音楽として教会隣の庭園で演奏されました。いわゆる食卓音楽、機会音楽、社交音楽などと呼ばれる実用音楽ですが、天才は持前のサービス精神をフルに発揮。瑞々しい楽想の大盤振る舞いで聴き手を心ゆくまで楽しませました。
院長コメント: 学生時代、初めてこの曲を知ったのがカール・リステンパルト指揮ザール放送室内管(仏エラート、1965年録音?)。その後、独古典音楽の名指揮者として知られるカール・ミュンヒンガー指揮ウィーン・フィルによる名盤と出会いました(英デッカ、1960年録音)。
2008-07-29 : 00:08 : ueta-fukuda
フルトヴェングラーのバイロイトの第9---第二次世界大戦後、6年を経てようやく再開されることとなったバイロイト音楽祭の開幕を飾ったこの歴史的な演奏は、英EMI盤によって、これまで半世紀以上に渡り、音楽愛好家の間で広く賞讃されてきたのですが、新たに登場したバイエルン放送局音源は、同じ日のライヴという記載条件ながら、何故かそれとは異なる演奏となっています。恐らくどちらかがゲネプロ録音で、どちらかが本番録音なのでしょうが、当時の演奏に関わった人の明確な証言が得られない今、どのような意見も推測の域を出ないというのが大手レコード会社の意見。
院長コメント: 今頃何故という素朴な疑問も湧いてきますが、日本フルトヴェングラー・センターから会員向け頒布という形でCD化され、同センター盤の音質の優秀さが取り沙汰されていました。レコードは編集された音の缶詰と揶揄されることもありますが、缶詰でこれだけの感動を今もって伝え得る事実は全ての評論に勝ると考えます。写真は墺オルフェオ盤(1951年7月29日録音)。
2008-07-28 : 00:48 : ueta-fukuda
# 哀愁のコルドバ
アンダルシアの古都コルドバ (Córdoba) ---10世紀頃は「西のアテネ」と称された文化都市です。アルベニスの「スペイン組曲」管弦楽編曲中の一曲「コルドバ」は古都の夕べの抒情を表現した名曲。椰子の木陰にジャスミンの香りが漂う黄昏(たそがれ)時、かつての回教寺院からは鐘の音が鳴り響きます。
院長コメント: 「コルドバ」の哀感を帯びた旋律は、まさにアルベニス(Isaac Albeniz, 1860-1909年)が夢見た「アラビアン・ナイト」の世界。フリューベック・デ・ブルゴス(Rafael Fruhbeck de Burgos, 1933年ー)指揮ニュー・フィルハーモニア管による南欧スペインの薫り溢れる佳演で楽しんでいます(英デッカ、1967年録音)。
2008-07-27 : 00:03 : ueta-fukuda

アルベニス(Isaac Albeniz, 1860-1909年)と並びスペイン民族楽派の興隆を担った作曲家兼名ピアニスト グラナドス(Enrique Granados, 1867-1916年) が7月27日カタルーニャ地方に誕生。1914年作曲の歌劇「ゴエスカス」 が代表作。1916年、ニューヨークで「ゴエスカス」初演に立ち会いましたが、帰国の際乗り合わせた英国客船が独Uボートの魚雷攻撃を受け沈没。犠牲者の一人となりました。
院長コメント: 1892年から1900年にかけて作曲された12のスペイン舞曲はロマンティックな情趣をたたえた民族主義者の出世作と評されています。第5番「アンダルーサ」、第7番「バレンシアーナ」は、以前からアリシア・デ・ラローチャのピアノで親しんできました。写真はグラナダ景観。
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