2008-01-31 : 00:45 : ueta-fukuda
# 冬の旅 Ⅱ

1月31日、シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828年)がウィーンに誕生。31年という短い生涯の間に交響曲、室内楽、ピアノ曲集をはじめ多数の作品を残しました。歌曲集「冬の旅」は歌曲王シューベルトの代表的傑作です。
副院長コメント: 「冬の旅」はフランスの名バリトン歌手スゼーのところでも紹介しましたが、本場ドイツ語で「冬の旅」を聴くのならハンス・ホッター(Hans Hotter、1909-2003年)のバス・バリトンがお勧めディスクでしょうか(独グラモフォン、1961年録音)。色とりどりの花を夢に見た、五月の花飾りのようだった。緑の野原を夢に見た、楽しげな鳥の叫びが聞こえてた---「冬の旅」第11曲「春の夢」の冒頭歌詞です。
2008-01-30 : 00:39 : ueta-fukuda

英国の作曲家ディーリアス(Frederick Delius, 1862-1934年)が1月29日誕生。両親はドイツ人。本人も青年期はアメリカに居住。1886年ライプツィヒ音楽院で学び、その後パリに行き、1888年以降はフランスに定住。ディーリアスは、出身地であるイギリスにおいて特に高い評価を得ていますが、それは指揮者トーマス・ビーチャム(Sir Thomas Beecham, 1879-1961年)の尽力に依るところが大きいといわれています。「春初めてカッコウの声を聞いて」"On hearing the first cuckoo in spring" などの管弦楽作品がよく知られています。
副院長コメント: イギリスは私に縁遠い作曲家が多い国です。ディーリアスの音楽は、無限なものへの郷愁と、ありそうもない歓喜に対する、癒し難い憧憬によって憑かれているロマン主義と評する人もいます。ビーチャムのLP、またバルビローりのCD(何れも英EMI録音)などで聴くことがありますが、ドイツ/フランス音楽とは一味違った詩情豊かなイギリスの田園風景が彷彿とします。もっとも、毎日こればかりでは退屈しそうですが。
2008-01-29 : 00:33 : ueta-fukuda
# ロマンの戦士
フランスのノーベル文学賞作家ロマン・ロラン(Romain Rolland, 1866-1944年)が1月29日誕生。「ベートーヴェンの生涯」の名著で音楽ファンにその名が知られています。1904年から12年にかけて、ベートーヴェンをモデルにした大河小説「ジャン・クリストフ」を発表。
副院長コメント: 石川県生まれの彫刻家 高田博厚(1900‐88年)は1931年渡仏、57年に帰国するまで戦時中もフランスに留まり、ロマン・ロランなど多くの文化人と親交を結びました。---ある年、スイスのロマン・ロランの家で、彼と私は二人きりで暖炉にあたりながら座っていた。早春でまだアルプスの高山には雪が残り、峡谷の上に開けた空には星が一杯にうずまっていた。師は私一人のためにベートーヴェンのソナタを弾いてくれたところであった。それから師は、パリの学生時代に、クローデルとシュアレスと3人で、「ミサ・ソレムニス」を聴きに行った夜の思い出を話した。そして私もためらいがちに、あの雪の夜の話をした(19歳時、高村光太郎のアトリエで初めて交響曲第5番を聴く)。「初めてベートーヴェンを聴いて、それからそれが私の全部でした--- 一生の」年老いた師は私の肩に手をかけて微笑した。「そうだ、それが全部なのだ---私たちは若い時のあの感動に忠実でいよう---」あの頃師はまだ、それ以来訣別したクローデルとは50年の間再会していなかった---(私の音楽ノート、1973年刊)。
2008-01-28 : 00:27 : ueta-fukuda
# スペイン交響曲

スペイン系フランスの作曲家 ラロ(Édouard Lalo, 1823-92年)が1月27日誕生。1874年、ヴァイオリン協奏曲第1番が「チゴイネルワイゼン」の作曲で知られるスペインの名手サラサーテ(Pablo de Sarasate, 1844-1908年)により初演され大成功。 その後、スペイン交響曲もサラサーテによって初演され、ラロの人気は高まりました。
副院長コメント: 「スペイン交響曲」は曲名どおり、エキゾチックな色彩感と南国的な官能美が曲の大きな魅力となっています。通常、フランチェスカッティのヴァイオリン(CBS SONY、1957年録音)で楽しみますが、グリュミオーの演奏も高い評価を受けています(蘭フィリップス、1963年録音)。
2008-01-27 : 00:01 : ueta-fukuda

1月27日はモーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-91年)が墺ザルツブルクに生まれ、252回目の誕生日を迎えました。世界中でその生誕250年を大々的に祝ったのはつい2年前でした。
副院長コメント: 1月27日はウィーンの名ピアニスト グルダ(Friedrich Gulda, 1930-2000年)の命日にもあたります。追悼の意味でグルダ弾くモーツァルトのピアノ協奏曲のCDを数枚取り出しました。若かりし頃、グルダは英デッカと契約しモーツァルトのピアノ・ソナタ全集を録音しましたが、気に入らなくてテープを全部捨ててしまいました。その後、墺アマデオ、独グラモフォンにソナタを数曲録音したものが残されています。
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