2007-08-31 : 00:01 : ueta-fukuda
# 泉

名ハープ奏者として知られたリリー・ラスキーヌ(Lily Laskine, 1893-1988年)、8月31日パリに誕生。残暑厳しい季節にはハープの音色もわるくありません。ラスキーヌはソリスト、教育者(パリ音楽院教授)として活躍しました。黄金のフルート奏者、J.P.ランパルと組んだモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」(仏エラート、1963年録音)は、そのロココ風のギャラントなスタイルが不滅の名演となりました。
副院長コメント: ハープの音楽は滅多に聴きませんが、聴きたい時にはこのラスキーヌが演奏する「泉」(ハッセルマン曲)が第1曲目に収録されたディスク(仏エラート、1962年録音)を選びます。もっとも長時間は単調に流れ無理なようです。
2007-08-30 : 00:01 : ueta-fukuda
バックハウスとの正規録音には名演が揃っています。何れも英デッカ音源。ブラームスのピアノ協奏曲第1番(1953年録音)、第2番(1967年録音)、モーツァルトのピアノ協奏曲第27番(1955年録音)。特にモーツァルトの協奏曲は“白鳥の歌”にふさわしい透明感が秀逸です。バックハウスとベームは共に枯淡の境地。そして映像で残されたベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番(オケはウィーン交響楽団、1967年ステレオ録音)。
副院長コメント: アポロ的作品、ピアノ協奏曲第4番はバックハウスが最もお気に入りの協奏曲でした。私の恩師はモノラル録音のバックハウス盤、すなわちクレメンス・クラウス指揮ウィーン・フィルハーモニーの演奏を好んでお聴きになっていました(英デッカ、1951年録音)。面白いことにバックハウスとフルトヴェングラーの共演は一度もありません。フルトヴェングラーはケンプを高く評価していました。何となくわかるような、わからないような。写真は若き日のベーム(1932年)。
2007-08-29 : 00:01 : ueta-fukuda
# ベームとグルダ

1969年以来24年ぶりに久々の、そして最後の来日を果たしたグルダ(Friedrich Gulda, 1930-2000年)へのインタビューから(1993年11月)---ベームと演奏できたのはとても名誉なことでした。ベームは80歳を過ぎてから多少退屈な演奏をすることがありましたが、私はそれでも彼の指揮ならば許してしまう、それほど尊敬していました。80歳以前の彼は常にとてもエネルギッシュでしたよ。
副院長コメント: 「グルダの真実」(1993年出版、洋泉社)から--- 一緒に演奏できて心から満足だったのは、老大家のベームだった。ベルリンでも、それからミュンヘンでも共演したけど、俺は感銘を受けたね。リハーサルをやっていて、これは俺と同じくらい強力な奴だって感ずる指揮者は、そうはいないけど、ベームはそういう指揮者のひとりだった---ベームの伴奏指揮による録音は多くありません。そのひとつ、グルダ自身が気に入っていたベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番(英デッカ、1951年録音)、そしてモーツァルトのピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」(墺オルフェオ、1969年ステレオライヴ録音)。
2007-08-28 : 00:01 : ueta-fukuda

ドイツ音楽の巨匠カール・ベーム(Karl Bohm, 1894-1981年)が8月28日、オーストリアのグラーツに誕生。R.シュトラウスの薫陶を受けたべームはモーツァルト指揮者として高く評価されましたが、私にとってベームはモーツァルトではなくて、ベートーヴェン交響曲第5番の素晴らしさを初めて教えてくれた指揮者です。ベーム50歳代のエネルギーに溢れた堅固な演奏を展開。第2楽章が特に素晴らしい。オケはベルリン・フィルハーモニー(BPO)。余白に収録されたモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」(1956年録音)も遅めのテンポで優美な演奏でした。
副院長コメント: BPOとのベートーヴェン交響曲第5番(独グラモフォン、1953年録音)、第7番(同1958年ステレオ録音)、第3番(同1961年ステレオ録音)。何れもフルトヴェングラー時代の響きを彷彿とさせる名演ぞろいです。また、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮したモーツァルト交響曲集(第26番、32番、39番、40番、41番)(蘭フィリップス、1955年録音)は晴朗な響きが今もって新鮮です。それにウィーン交響楽団を指揮した「レクイエム」(同1956年録音)。この時代がベーム最盛期だったようです。
2007-08-27 : 00:01 : ueta-fukuda
# 日光浴と直腸癌
前日に引き続き厚労省の大規模調査からです。適度な日光浴は男女とも直腸癌予防につながる可能性があるといいます。研究班は9府県40-69歳の男女約96,000人を調査。うち男女約4万人を対象に、体内のビタミンDの貯蔵量別に4グループに分け、直腸癌との関係を調べたところ、最も少ないグループは最も多いグループに比べ、男性で約4.6倍、女性で約2.7倍も直腸癌になりやすい結果でした。ビタミンDは紫外線によって体内で多く合成されるため、適度な日光浴が直腸癌予防につながる可能性があるとみられています。
副院長コメント: 紫外線が強い時に日光浴をする人はいないと思いますが、幾ら暑いといって一日中家の中というのは不健康ですし、また確実に身体も弱ります。夏生まれで、夏大好き人間の私でしたが、この異常気象による暑さには辟易気味です。写真は"On the beach at Trouville"クロード・モネ画(1870年)。
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