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# 本歌取り(ほんかどり)


駒とめて 袖うちはらふ 影もなし 佐野のわたりの 雪の夕暮  

院長コメント: 新古今和歌集/藤原定家の歌として知られます。一首の意味は、馬を止めて雪の積もった袖を払おうと思っても、雪を払う物陰さえもない。この佐野の渡し場の、何時までも雪の降り続く夕暮れよ。この歌は万葉集/長奥麿(ながのおきまろ)の歌を踏まえたもの。

苦しくも 降り来る雨か 神の崎 佐野のわたりに 家もあらなくに

一首の意味は、苦しくも降り来る雨かな。神の崎や佐野の船着き場には家もないのに。神の崎は、ミワノサキと読み、和歌山県新宮市の三輪崎町であろうという説が一般的。旅の実感から生まれた歌で、本歌取りともいえる定家の机上の歌とは全然違うもの。写真は三輪崎海岸(熊野灘)。

 

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