2010-07-24 : 00:12 : ueta-fukuda
# 河童忌

芥川は命がけで芸術に取り組んだ人である---いよいよ創作で身を立てようと決めたとき、友人と町を散歩していると、町のはずれで電線が切れてその端が雨水のたまりにふれ、紫の火花が散っているのを見た。そのとき自分は他の何物を捨ててもこの紫の火花はとっておきたいと思ったと書いている。芥川はまことに一筋に理想を追い求めた人といえる---岡 潔「好きな芸術家」。
院長コメント: 大数学者・岡 潔(1901‐78年)が好きな文学者とは、芥川、漱石、そして芭蕉。7月24日は機智と諧謔と博識を駆使し、珠玉の短編小説の数々を世に送り出した芥川龍之介(1892-1927年)が、わずか35歳で自ら命を絶った日。彼の作品「河童」に因み河童忌と呼ばれます。芥川の作品については、読み直してみると斬新かつ明晰。最近手にして面白そうなのが「芥川龍之介/書簡集」(岩波文庫)。
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