2010-09-10 : 00:10 : ueta-fukuda

ドヴォルザークの代名詞ともいえる交響曲第9番「新世界より」。第2楽章は「家路」として我が国でもお馴染みの旋律。ケルテス指揮ウィーン・フィル、ク―ベリック指揮ウィーン・フィルなどのアルバムが手元にありますが、一押しはフリッチャイ盤。
院長コメント: 20世紀最大級の指揮者の一人フィリッチャイ(Ferenc Fricsay, 1914-63年)の名盤中の名盤といわれるのが新世界交響曲。堂々たる曲運びで感動的な新世界です。所謂民族色を感じさせない演奏ですが、溢れんばかりのベルリン・フィルの金管の咆哮と低弦の分厚い響きも特筆に値します。また、イングリッシュホルン奏でる「家路」は秀逸。渡米したばかりのドヴォルザークのボヘミアへの望郷の歌とも言われています(DG, 1959年録音)。
2010-09-09 : 00:38 : ueta-fukuda

チェコの大作曲家ドヴォルザーク(Antonin Dvořák, 1841-1904年)は、ブラームスにその才能を見いだされ、「スラヴ舞曲集」で一躍人気作曲家へ。米国に渡り、音楽教育に貢献する傍ら、米原住民の音楽や黒人霊歌を吸収し、自身の作品に反映。代表作に、交響曲第8番、交響曲第9番「新世界より」、チェロ協奏曲、弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」など。これらの作品を通して、クラシック音楽史上屈指の人気作曲家となりました。
院長コメント: ベルリン・フィル終身指揮者就任後、人生の上り坂にあった壮年期のカラヤンとウィーン・フィル(VPO)による交響曲第8番「イギリス」は圧倒的美演。名器VPOを存分に鳴らしつつ、テンポも緩急自在。カラヤン得意の優美なレガートも絶好調で、民族色とは関係ない豪華絢爛なアルバム(英DECCA, 1961年録音)。
2010-09-07 : 00:15 : ueta-fukuda

チェコの大作曲家ドヴォルザーク(Antonin Dvorak, 1841-1904年)が9月8日誕生。交響曲第9番「新世界より」、弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」と並ぶドヴォルザークの代表作の一つが「チェロ協奏曲」。この作品は、米国時代の終わり、チェコへの帰国直前の1894年から95年に書かれた作品で、ボヘミアの音楽と黒人霊歌や米インディアンの音楽を見事に融和させた作品として知られます。芥川也寸志は「史上類をみない混血美人」という賛辞をこの作品に寄せています。協奏曲としては異例な程オーケストラが活躍する曲で、協奏曲に求められる大衆性と芸術性を高度に融合させた傑作。
院長コメント: チェロの貴公子フルニエ(Pierre Fournier, 1906‐86年)がセル(George Szell, 1897‐1970年)指揮ベルリン・フィル(BPO)をバックに、1960年代初頭に録音した名盤の誉れ高いアルバムが遺されています(DG、1962年録音)。のびやかで気品のあるフルニエのチェロとセル率いる重厚なBPOの響き。二人の演奏は、この協奏曲に内在する郷愁や憧憬を雄大なスケールで、しかも詩情豊かに表現しており、21世紀の現在もトップクラスの名盤。早いもので廉価盤LP購入以来、もう40年近くの付き合いとなりました。
2010-09-05 : 00:07 : ueta-fukuda

ブラームス(Johannes Brahms, 1833‐97年)のチェロ・ソナタ第1番は1865年に完成、公開初演は1883年9月5日。ソナタ第2番は、第1番の21年後の1886年夏に作曲、その年の11月14日ウィーンで初演、何れもピアノ・パートはブラームス自身が担当。ソナタ第2番作曲時には、ブラームスは交響曲第1番から第4番まで既に作曲済みでした。
院長コメント: チェロのプリンスと賞讃されたフルニエ(Pierre Fournier, 1906‐86年)と鍵盤の獅子王バックハウス(Wilhelm Backhaus, 1884‐1969年)による歴史的というよりも稀代の名演が遺されています。二人による二重奏は、渋い磨きのかかった底光りのする美しさと、ほのかにゆらぐような抒情性で全曲を覆います。もう、30年以上の付き合いになりました(英DECCA, 1955年録音)。
2010-09-04 : 00:35 : ueta-fukuda
大作曲家ブルックナー(Anton Bruckner, 1824-96年)が9月4日オーストリアに誕生。人里離れた静寂な聖フロリアンにある僧院の児童合唱団員となり、1851年には同修道院のオルガン奏者へ。ワーグナーを崇拝し、バイロイトに巨匠を訪ねたこともあります。ブルックナーにとって、音楽は最も純粋な意味において魂の言葉であり、人の手に触れざる泉水の清らかさでもありました。
院長コメント: 自然をこよなく愛した名匠シューリヒト(Carl Schuricht, 1880-1967年)、そのブルックナー演奏は余人をもって替え難い個性を有し、晩年にウィーン・フィル(VPO)の美質を最大限引き出して録音した交響曲第8番は、まさにブルックナー演奏史上に輝く金字塔。シューリヒト自身の特性から、ドイツ的重厚さとは一線を画した爽快さと疾走感に溢れる出来栄え。全楽章素晴らしいのですが、特に第3楽章アダージョ/第4楽章に惹かれます。録音後に、感極まったシューリヒトがVPOの団員一人一人と抱き合ったという逸話は有名(英EMI, 1963年録音)。
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