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# ツィゴイネルワイゼン(Zigeunerweisen)
 

スペインが生んだ名ヴァイオリン奏者で作曲家のサラサーテ(Pablo Sarasate, 1844-1908年)が3月10日誕生。フランスの作曲家サン=サーンス(Camille Saint-Saëns, 1835-1921年)は、サラサーテに「序奏とロンド・カプリチオーソ」などを献呈。サラサーテはまた、ラロの「スペイン交響曲」、ブルッフの「ヴァイオリン協奏曲第2番」、「スコットランド幻想曲」の初演者で被献呈者。サラサーテの華麗な名人芸は、チャイコフスキーやブラームスにも影響。

院長コメント: サラサーテの音楽は、スペインの民謡や舞曲の要素を盛り込んだ国民楽派に位置付けられ、その代表がジプシー(ロマ)民謡による「ツィゴイネルワイゼン」(1878年)。ハイフェッツの再来と讃えられながら夭折した米国の名手レビン(Michael Rabin, 1936-72年)若き日の名演を時折取り出します(英EMI, 1959年録音)。

# 美しきガラテア(Die schöne Galathee)
 

3月10日は、1960年代から70年代前半にかけて欧米で人気を博した伊系米国のソプラノ歌手アンナ・モッフォ(Anna Moffo、1932- 2006年)追悼の日。

院長コメント: 全盛期には、美声と美貌ゆえに人気を博したモッフォ。両親ともイタリア系でネイティブなイタリア語を話すこともあり、イタリアでは格別の人気。ドイツ物ではオペレッタで本領発揮。酷使がたたり、1960年代後半からは高音の衰えが目立つようになり、ソプラノ歌手としても早すぎる40代半ばで歌手活動を停止。しかし、美人歌手が少なくないクラシック声楽界においてもその美貌は格別。
# アンダルシア幻想曲(Concierto Andaluz)
 

ギター演奏一家で知られるスペインのロメロ・ファミリー、その大黒柱ペぺ・ロメロ(Pepe Romero, 1944年ー)が3月8日南スペインのマラガに誕生。

院長コメント: 「アランフェス協奏曲」で知られるロドリーゴ(Joaquin Rodrigo, 1901-99年)がギターのロメロ一家のため書き下ろした4つのギターと管弦楽のための「アンダルシア幻想曲」。地中海に面した南スペイン・マラガの地を彷彿とさせる明るさと官能性を盛り込んだ作品(1967年作曲)。ボレロのテンポで開始される第1楽章は濃厚な抒情的旋律が印象的。そこにあるのは、アランフェスよりも過剰なスペインの情熱。1967年米テキサス州においてロメロ・ファミリーにより初演。ロメロ・ギター四重奏団によるディスクは、マリナー指揮アカデミー室内管による好サポートを得て実に爽快な仕上がりとなっています(蘭フィリップス、1978年録音)。当時のロメロ・ギター四重奏団の構成は、父セレドニオ(Celedonio Romero, 1913-96年)、長男セリン(Celin Romero, 1936年ー)、次男ペぺ、そして三男アンヘル(Angel Romero, 1946年ー)。

# 女性の腹部脂肪と認知症


スウェーデン/イェーテボリ大DG教授らの研究報告---中年期になって腹部に脂肪が増えた女性は、高齢になって認知症を発症する危険度が2倍高くなるという報告(Neurol 2009; 73: 1559-66)。今回の試験は1960年代に38-60歳の女性約1,500人を対象に、健康と生活習慣を調査研究したもの。32年間の追跡調査の結果、161例が認知症を発症。診断時の平均年齢は75歳。中年期に腰周りより腹囲が大きかった女性では、高齢期以降の認知症発症が2倍高くなることが判明。また、今回はBMIと認知症の関連は認めず。DG教授は中年期に多くの脂肪を蓄えた女性では、心筋梗塞や脳卒中で早死にする危険度が上昇し、70歳以上まで生きることが出来たとしても、認知症リスクが高くなると結論。

院長コメント: 欧米のスパンの長い疫学研究には何時も脱帽します。ところで、脂肪はやわらかな女性曲線美の基本ですが、腹部脂肪は美的にはあまり寄与しないのは明らか。心筋梗塞や脳卒中をクリアした後には認知症の危険、何れもよくないものが待っているようなので腹を引き締めていきましょう。
# 認知症予防と青魚


青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を毎日食べ続けることで認知症予防に効果があることを、島根大医研究グループが、高齢者108人に行った試験で実証。100人規模の高齢者を対象に実際に毎日食物として食べさせるなどする介入試験で効果を実証したのは国内初。同県在住で65歳以上の健常な高齢者108人(平均年齢73歳)を二群に分類。一方にDHA850mg、EPA200mgを含む魚肉ソーセージ、もう一方に何れも殆ど含まない魚肉ソーセージを1年間、毎日2本ずつ食べさせるという方法。その結果、一度見た図形を模写するテストや、あらかじめ決められたルールに沿って指を動かすテストを行ったところ、DHA入りを食べていたグループは成績が改善、短期記憶や運動能力などの機能低下も抑制。

院長コメント: 青魚の成分の身体への好影響は以前より指摘されていたこと。生憎と小生あまり青魚は得意ではありませんが時々摂取。写真は、福岡県久留米市生まれの青木繁(1882-1911年)の「海の幸」(1904年製作)。青木繁は、近代日本美術史の上でもっとも著名な洋画家の一人。


 

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